黒丸鴉の妄想日記。

誰も知らない、西から昇る太陽を見て、それを皆に語るために永遠に生きると誓った、ただ1羽の白い鴉。

異世界の鍛冶師の日記。

 同盟本部に泊まった朝、リビングにいくとヘーさんが床で寝ていた。昨日、僕に家に訪れたあと帰るのが面倒臭く居座っていたようだ。ちなみに現在朝五時。軽い朝の運動を一時間ほどし朝ごはんを作っていると、ヘーさんがもぞりと動いた。「ご飯ちょーだい」と、言って来たのでへーさんの分も作る。サニーサイドエッグを作りベーコンも炒め、ライ麦パンをスライスしサンド。完成をヘーさんに告げると「食べさせてちょ」と言って来たので無視して全部食べた。ヘーさんはふて寝した。その後、武器を取り出して昼まで手入れをした。拭いたり、破損のチェック、銃器の分解手入れ、maguの魔力流動のチェックなどの軽い手入れだ。へーさんは寝言で「だるい」と16回ほど言っていた。へーさんはずっと寝ていた。昼ごはんにギーメルから貰ったお湯をいれて三分でできる、というインスタントラーメンとやらを作る。お椀にいれ、お湯をかける。できた。「食べさせてちょ」とへーさんが言って来たので無視しそうになったけど、可哀想なので目の前にインスタントラーメンを置く。「はしは使えぬ。すぷーんをぷりーず」、と言ってきたのでスプーンを渡す。「じゃない、ふぉーく、ぷりーず、みい」、渡す。へーさんは寝ながら食べてむせていた。食後もお椀を自分で片付けなかった。食後、武器の手入れを再開。所持している武器が多いので簡単な手入れでも時間がかかる。へーさんはぼー、としている。一回神術を使い、体の中溜まった排泄物を消していた。下の世話を神にやらせるとは。何時の間にか夜8時になっていた。気づくと結構お腹が減っていたので夕飯を適当に作る事にする。へーさんはやっぱりぼー、としている。鹿肉を串にさし回転させながら焼く。甘く味付けした小麦粉と卵の粥と共に食べる。「食べさせてちょ」。口に突っ込んでおいた。武器の手入れをさらに続けたあと軽く運動。風呂に入り寝巻きに着替える。へーさんはその間もずっとぼー、としていたようだ。「自分の家に戻らないのかい?」「動くのがだるい」だそうだ。無視して寝る事にする。十時。へーさんは結局一歩も動かなかった。